入社からこれまでの経歴
入社後、PV(ファーマコビジランス)部に配属。最初の2年間はオンコロジー製品の治験・市販後の安全性評価、措置検討に従事しました。2016年からは安全性データベースのリプレイスプロジェクトに参加し、特に日本の規制に従った帳票開発を行いました。また同時期に薬剤疫学も担当し、自社品の安全性評価を中心にリアルワールドデータを用いた薬剤疫学研究に従事しました。2019年からデータサイエンティストとして、全社データ分析基盤の構築ならびに機械学習を中心とした分析支援を担当しています。
現在の仕事内容
データ戦略企画推進室では、大きく分けて二つの仕事があります。一つは各部署が抱える課題をリアルワールドデータと医療統計で解決する仕事です。もう一つは、AIを用いて各部署が抱える課題の解決を支援し、医療の課題を解決するための新しい価値を創造する仕事です。私は後者のチームに従事しており、業務の意思決定を支援するAIや、副作用発症確率を予測するAIの構築などを行っています。また社内にデータサイエンスを広める活動もしており、全社データ分析基盤を構築・教育イベントを企画し、より現場の皆さんが自らデータ分析に取り組もうと思える環境づくりを行っています。
仕事のやりがい
多くの関係者と会話を重ねながら、データドリブンな意思決定支援や医療の貢献に関われる点が非常にやりがいを感じる点であり、同時に難しい点でもあります。関係者が増えることでデータ分析以外に気にすべき点が増えますし、そもそも予測モデルで得られた結果が現実的に使用可能なのかは時と場合によります。また、データからは知り得ない背景知識や医療知識を駆使しないと、バイアスを含む結果しか得られないこともあります。そういったときに実際に現場での仕事の仕方や様々な医療ドメインの知識を教えてもらいながら、全ての知識と経験を総動員して解決策を導き出せたときに強い達成感を感じます。
挑戦したこと/していること
メインの仕事はAI関係ですが、入社当時から一貫して「データサイエンスの力でより安全な医療を提供するエビデンスを創出すること」をモットーに仕事をしています。特に因果推論をベースとした医薬品の有効性・安全性の評価に力を入れており、今後は因果推論×機械学習の可能性を追及していきたいと考えています。
学生へのメッセージ
「医療の知識がない」「データサイエンスの技術が低い」といった不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、あなたしか持っていない強み、知識、経験があるはずです。一人ですべての仕事をこなせるスーパーマンは少なく、仕事をするうえで重要なのは「自分の強みを生かすことでチームに貢献できること」だと思います。あなたの強みを生かして医療・健康の向上に貢献してみませんか?
1日のスケジュール
-
- 8:00 出社
-
スケジュールチェックとメールチェック
-
- 9:00
-
チーム全体のプロジェクト進捗確認
-
- 10:00
-
新規分析テーマの検討・現場へのヒアリング
-
- 12:00
-
昼休憩後、プレゼン資料作成
-
- 13:00
-
データ分析または社外関係者との打ち合わせ
-
- 15:00
-
データ分析基盤構築に関わる打ち合わせ
-
- 17:00
-
データ分析またはプレゼン資料作成
-
- 19:00
-
退社